目的

1 新技術による天文台の建設
  -みんなでつくろう3.8M 反射望遠鏡-

民間からの資金援助で天文学研究のための天体望遠鏡が建設されるのは、国内で初めてのことです。

 国内初となる分割鏡方式(18 枚)で建設される3.8M 反射望遠鏡は、将来の超巨大30M 望遠鏡建設のために必要な基礎技術を開発するという、重要な役割も担っています。

 星のまたたきが少なく、天文観測条件の最も良い、国立天文台岡山天体物理観測所の隣接地につくられるこの望遠鏡は、建設が実現すれば、アジア最大の本格的な天体望遠鏡となります。

 当財団では、この天文台完成を第1 のミッションととらえ、国内外の皆さまからご支援を募るとともに、次世代への価値ある遺産として、日本が築き上げてきた宇宙・天文研究の発展の道すじを作りたいと考えています。

建設中の架台.png岡山天文台全景.png

2 3.8M望遠鏡ができたら何ができる?

◆太陽は無数にある?!

 地球は、太陽系の惑星のひとつです。太陽系の中心、恒星である太陽は、地球の環境に大きな影響をあたえています。

 太陽系は宇宙のごく一部の領域にしかすぎません。宇宙には、太陽に似た性質をもつ恒星が数多く存在しているのです。そして、太陽と同じような表面温度と大きさを持った恒星のまわりに惑星が見つかってきています。最新の研究によれば、NASAによって発見された「ケプラー22b」など、生命体が生存できる可能性のある環境をもった惑星も存在していることがわかってきています。

 3.8M 望遠鏡が完成すれば、そのような太陽系外惑星をもっと詳しく観測することができます。惑星の大気分析の結果、二酸化炭素、水、酸素などがあることがわかれば、いまだ発見されていない地球外生命体の存在の手がかりとなるのです。

◆宇宙のはじまりに起こる超新星爆発を観測

 宇宙のはじまりには、重い質量をもった星たちが数多く生まれました。このような星たちは非常に早く成長し、最後に大爆発をおこしてその寿命を終えます。

 この現象を「超新星爆発」といい、今でも宇宙のどこかでその現象が起こっています。爆発によってまき散らされた物質は、新しい星を生みだし、私たち人類を形作ってきたと考えられています。爆発の詳細な観測データを得ることで、宇宙の歴史の謎、「人類はどこから生まれ、どこへいくのか」という普遍的
な謎に一歩近づくことができるかもしれません。

 この爆発は宇宙でもっとも明るい現象のひとつですが、時間が経つにつれ暗くなり、やがて消えてしまいます。

 超新星爆発を観測するには、迅速な駆動性をもち、常に観測準備が整えられている望遠鏡が必要なのです。

 3.8M 望遠鏡は、それを可能にします。

3 科学の豊かで多様な世界を、次世代へ。
  -TMT(Thirty Meter Telescope)の実現
  さらなる宇宙科学開発の未来-


 新技術3.8M望遠鏡は、未来のTMT(Thirty Meter Telescope)実現への重要な一歩となります。

TMT.png提供:TMT Observatory Corporation

EVENT.png 当財団がめざす究極の目的は、宇宙科学に対する子どもたちの眼をひらき守り育てること。 子どもたちから次々と生まれてくる素直な疑問や好奇心は、将来の科学と技術を発展させる可能性とひらめきに満ちています。

 当財団では、会員の皆さんを対象とした観望会、サイエンスカフェや工作教室など、子どもから大人まで、幅広い興味に応えるさまざまな科学関連イベントを企画します。
 宇宙の謎解きを一緒にたのしく考える、そんな場をみなさんとともに作りたいと考えています。